カンザクラ
小雨の降る寒い日だ。
最近よく雨が降る。

カワヅザクラ

カンザクラ2
(GR 3)
すぐ近所のカンザクラが咲き始めた。
数日前は蕾さえまばらだったのに、咲き始めると早い。
まわりのしだれ梅も白や桃色の花を咲かせている。

一番上の姉からよく料理した食べ物が届くようになった。
すぐ上の姉が肺癌で亡くなってから1年近く、送り先が自分になったのだ。
すぐ上の姉は嫁いだ先が急速に経済状態が悪化してとても苦労した。
お菓子屋(製造販売)から縁談が来た時、商家は大変だからだと母が断った。
近所の酒造メーカーから来た時は、相手の息子の母親は後妻だったので、いろいろ苦労する可能性があるからと、これも断った。
こちらは同級生にその後妻の娘がいて気立てのいい、かわいくてお金持ちの娘らしい闊達さがあって、ここに嫁いだらいいのにな、と思っていたのだが。
息子の方は男前だったが、いつも寂しそうな表情だった。
結局高校時代目をつけられていた今の旦那に嫁いだわけだが、結果的に大失敗だった。
あとで知ったのだが、姉には好きな人がいて、彼は近い叔父の家に養子で来た人だった。
兄が、工場の事は全部彼にまかせておけば安心と言っていた人だ。
彼を養子にした叔父は早死して、経済的には余裕があっても叔母が苦労しなが一人で家をきりもりしていた。
その叔母は養子が結婚してから自殺したが、原因は癌だとわかったからではないかと、言われていた。
上の姉に言わせると、本当のところはわからない、○○子(すぐ上の姉)が嫁にいっていたら、死ぬこともなかっただろう。

前に、○○さん(姉の夫)が亡くなったら、そっちに住まわせて。
(経済的に)楽させてあげるから。
と言ったら、「いいよ、でもどっちが先にいくかなぁ」と言うので
「俺に決まってるじゃん」
明らかに女性が長生きするのに、今思えば、不思議な言葉である。

控えめな性格が災いしたような気がする。
正直な人、声が小さい人は損をする。
声高くあさましい日本人も増えて悲しい。