昨日今日と涼しい東京地方です。
先日「流転」という歌を赤木圭一郎が歌っているのを聞いた。
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作詞 藤田まさと
作曲 阿部武雄

男命をみすじの糸に
かけて三七さいのめくずれ
浮き世かるたの 浮き世かるたの
浮き沈み

三筋の糸と言えば三味線ではないか
歌はいい歌だがずいぶん古くさい歌なので
どうしてこんな歌を歌ったのか疑問に思った。

流転 歌詞 で検索しても歌の内容がわかるHPがヒットしない。
みすじの糸 で検索したら映画の主題歌だと判明した。
昭和12年の松竹映画で、原作は井上靖がサンデー毎日に(ええ、この頃からあったんだ!)応募した入賞小説で、歌舞伎芝居の作曲者の弟子が主人公の話のようだ。
だから三味線が出てくるわけだね。
昭和初期の映画主題歌あれこれ 昭和12年


それからこんなブログも見つけた
asianimprovのアジア系アメリカ雑記帖
流転 /上原敏 そして The Camp


元はこの上原敏という歌手の歌だが、戦死したそうだ。

どうせ一度はあの世とやらへ
落ちて流れて行く身じゃないか
鳴くな夜明けの鳴くな夜明けの
渡り鳥

赤木圭一郎の声には哀愁があるので、聞いているとじんとしてくる。