去年の夏の夕暮れ、隣の鶴川市のある場所に写真を撮りに行った。
帰りかなり暗くなったので、近道をしようとして道に迷ってしまった。
ふと住宅地から出た道は恐ろしく長いまっすぐな道で、右を見ても左を見ても暗闇の中に消えている。
車の通りもほとんどなく、たぶんあっちの方向かな、と歩いている、とひときわ明るい光の中にコンビニが見えた。
中を見ながら歩いているとレジ待ちしている手ぬぐいを鉢巻きにしたドライバー風の27、8才の若者がいた。
別に立ち止まって見てたわけでもないのに、何故か向こうもこっちに気づいてずっと見ている。 
その顔が何とも「なつかしい」顔なのだ。 
親や兄弟、親類、友人達の誰かに似ていると言うわけではない。ただ、どこかで見たような会ったような「優しい」なつかしい顔なのだ。 

252b7740.jpg
ラッセル・リー