kochourann

本来なら下のようにもうすぐ咲きそうなコチョウランの花芽を折ってしまったが、折れた所から新しい芽が伸びてきました。
いくつ咲くかわかりませんが。
ran

会社に入ったばかりの頃、ふと6階の窓から下を覗くとホームレスがゴミ箱をあさっていた。
 同僚の女子が側に来て彼を見ると
「食べる物がないって事より、住む家がない、て言うのは嫌よね」と言った。
が、自分とは縁のない世界だと思って、特にそのホームレスの事も彼女の言葉も気には留めなかった。
ただ中学時代理科の教師の言葉がふと思い出された。
自分がもっとも嫌いなタイプの外見と甲高い声の話し方が大嫌い奴だった。
生徒を呼ぶ時「君なんか、・・しなさい」と「なんか」を普通につけるんだ。
そんな気持ちが伝わったのか私を目の敵にして嫌みをよく言ったものだ。
ある日、クラスで成績がびりだったY君を引き合いに出して、「Yは今は成績もよくないがこの先彼が成功して、Tなんかはホームレスになるかも知れないよ」。
全く失礼極まるやつだ。
何もこっちを引き合いに出すことはないじゃん。

4年ほど前から近くに65歳前後のホームレスを見かけるようになった。
はじめの頃は身なりもよく、頭髪の手入れもきれいだったのでホームレスとは思わなかった。
その後ずっと小綺麗にしていたが、最近見た時は公園のベンチに座っていて、厚手のジャンパーは、垢で下の方は色が変わっていた。
髭も伸びて白いものが混じり、きちんとしていた髪の毛もばさばさだった。
犬の散歩でよくみかける年配の男性にふと話してみたら、その人は、彼と同じ近所の山の上の団地に住んでいたが、奥さんに離婚されてホームレスになったのだそうだ。
朝と夕方じっと窓から部屋を覗いている姿が見られたが、最近は姿を見せないと話していた。
どういう経緯で離婚したのかわからないが、奥さんは店を経営していい生活をしているのに元夫はこの寒風に路上生活、どうしても納得がいかない。

人生はいろいろですが。