韓国ドラマは見たことはないし、見たいとも思わないが、内容紹介がTVで流される。
ちらっと見ると男が涙を流すシーンがやけに多い。
日本でも、「男泣きする」「嬉し泣きする」と男が泣くことに寛容である。
私は、男は人前で涙を流すものではない、と育てられた。だから、試合に勝って泣いたり、負けて涙ぐんだりする男たちを見ると、奇異な感じがするのだ。

 1955年の全豪オープンで、サンプラスがコーチの死を知らされて涙ぐみながら試合をしていた。
対戦相手のクーリエが「おやおや、大丈夫かい?」とか「明日にしてもいいんだよ。」とか笑いながら馬鹿にしたような言葉を吐いた時は、おいおい、言い過ぎだろう、と思ったものだが。

そのすぐ後、ある英語の書籍を呼んでいたら、たまたま、あるアメリカ人が男の涙について書いている文章に会った。
アメリカでは男は決して人前で涙を流していけないのだそうだ。
女が人前で泣くことには寛容だが、現実には女性も人前では涙はなかな見せない、と。
彼は日本の歌に、男が泣くという言葉がよく出てくるので驚いたと書いてあった。

それからしばらくして NHKでブッシュ前大統領が任期中のことを話す番組があった。
アメリカのテレビ番組だったと思う。
真剣に見ていたわけではないので内容は覚えていないが、一度言葉に詰まって涙ぐむシーンがあった。
番組が終わった後、NHKの解説者が、この場面を取り上げて、任期中に涙ぐむことなどがあったら、退任ものだっただろう、と言った。 
という事はこの解説者は「男の涙」をよく理解していたわけだ。
見ていた日本の視聴者は?と思った人がほとんどだっただろう。

あの大手証券会社が倒産したとき、最後の社長に狩出された(利用された)野○氏が泣きながら行った「社員は悪くない」会見は、私さえ恥ずかしかった。
やはりアメリカ人にとっては、嘲笑の対象だった。
今のマスコミ、特にテレビはわざわざ男を泣かせようとする。
マスゴミという言葉が使われて久しいが、よくぞ言ったものだと感心する。
マスコミの質の低下は国民の質の低下と比例するのではと思う。
私は日本の新聞の購読をやめて8年になる。

でも私のような考え方は日本ではあまり理解されないんだよね。
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クリーニング屋の庭にあった小さな木の小さな実。りんごと柿を思わせる。
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こちらは寄生植物のキセルソウ。